空間をどんなスタイルにするか検討する。またそれをプランナーと施主がどう共有するか。その有効な方法の一つがイメージボードの作成です。リビングや洗面室などスペースごとに、空間全体のスタイルの写真、ハンドルや水栓などアイテムの写真を、大きなサイズでプリントアウトした間取り図の上に貼り付けます。それがイメージボードです。写真については、ピンタレスト、インスタグラム、グーグルの画像検索、リフォームポータルサイトやリフォーム会社の事例集などで集めます。
人気のスタイル
●北欧スタイル
スウェーデン、フィンランド、デンマーク、ノルウェーなどの北欧諸国で生み出されたデザイン。実用性や機能性を備えたシンプルなものが基本。自然素材や鮮やかな色彩を用いており、あたたかみがあるスタイルです。その背景には、冬の夜が長く、季節により日照時間は6時間未満という厳しい気候条件があります。家の中で長い時間を過ごす必要があるため、室内空間をより心地よく過ごすための工夫が長年に渡りなされてきました。シンプルで美しいデザインと高い機能性は日本でも愛され、流行りは通り越し、今や定番デザインと言えます。主要なブランドにはカール・ハンセン&サン、フリッツ・ハンセン、ゲタマ、アルテック、アラビア、リサ・ラーソンなどがあります。
●ミッドセンチュリースタイル
1940年から1960年代にデザインされたインテリア、建築、家具など。特徴の一つは当時新しい技術だったプライウッドやFRPを用いた曲線を多用したポップなデザイン。今ではレトロ感があるテイストですが、それがレトロフューチャー(懐古趣味的な未来像)と表現され、とくに若い世代に人気です。代表的なデザイナーは、チャールズ&レイ・イームズ夫妻、ジョージネルソン、イサム・ノグチなど。日本では剣持勇、柳宗理などです。
●モダンスタイル
白やグレー、黒など色味を抑え、直線的で無機質なスタイル。ハイグレードのホテルなどでもよく見られ、生活感を感じさせない都会的で洗練されたテイストです。
●主なリフォーム写真の収集方法
・ピンタレスト
・インスタグラム
・グーグルの画像検索
・リフォーム会社の事例集
アートアンドクラフト https://www.a-crafts.co.jp/works/
ウィル空間デザイン https://www.wills.co.jp/reform/example/
スタンダード https://standard-coltd.com/works/mansion-renovation
(2021/02/12投稿)
静かなセレモニーで始まったカクテルパーティーの空間に、輝くような華やかな存在感を醸し出す女性が一人現れただけで、その空間すべてが鮮やかになり、明るくなった、というような光景にこれまで出会ったことはありませんか?
設計事務所の本来の仕事は本格的な注文建築の設計。大規模事業を手掛ける大手ではない設計事務所の仕組みはどういうものだろうか。リフォームを思い立った時に依頼先としてどんなものがあるかを各依頼先の特徴を交えてご紹介。
フローリングが剥がれてきた、ドアの開閉がうまくいかなくなってきた、半年足らずで水漏れが起きたなど、手抜き工事が原因とされる問題は多くある。ではその原因は主にどんなものだろうか。各項目別にご紹介。