リフォームの歴史

まず、最初に住宅リフォーム業界の歴史について簡単におさらいします。
それまでは、工務店や大工さんが新築の補修として片手間に行っていた。
やがてそれらの延長線上に部分的な増築や改築が発生していった。

1975年 高度経済成長期の終焉
●住宅リフォーム専門店が各地に誕生
オイルショックを機に、従来の営繕工事とは一線を画した新業態の住宅リフォーム専門店が各地で誕生した。出身業種は大工、工務店、設備業者、ガス販売店など多種多様であった。

1980年
●大手業者が住宅リフォームに参入
住宅メーカーやデベロッパーなどの大手業者が、子会社としてリフォーム専門会社や専門事業部を設立させて、住宅リフォーム事業に参入してきた。
このことにより、リフォームは中小工事業者の専門領域ではなくなった。

1982年
●「増改築フェアー」第一回開催 東京晴海

1983年
●日本増改築産業協議会(現ジェルコ)設立
各地方のリフォーム業者が集まり全国組織を結成

1984年
●(財) 日本住宅リフォームセンター設立
建設省がリフォームの促進を図るための中核機関としてセンターを設立
インテリアコーディネーター資格制度の開始

1985年
●増改築相談員制度の開始
インテリアプランナー資格制度の開始
「増改築コンクール」第一回の実施
政府が内需拡大策として住宅リフォームの促進を提唱
上記により、流通業者やガス会社、商社の住関連業者が住宅リフォームに参入

1987年
●住宅リフォームローンの拡大強化

1988年
●住宅リフォーム減税の開始

1990年
●バブル経済の崩壊→土地神話の終焉
住宅メーカーが自社物件のメンテナンスを中心としたリフォーム部門を設立
建材部材メーカーがリフォームに本格参入
傘下の販売工事店を中心にリフォーム店舗展開を推進
マンションリフォームが新市場として注目される

1992年
●マンションリフォーム推進協議会設立
マンションリフォームマネージャー資格制度の開始

1995年
●住宅メーカーがリフォームにシフト
住宅リフォーム推進会議設置

2000年
●住宅品質確保促進法施行

2000年
●住宅性能表示制度開始
住宅リフォーム推進協議会設立

2002年
●「建築リサイクル法」施行
既存住宅の性能表示制度開始

2003年
●建築基準法でシックハウス対策を義務化

 

【まとめ】
黎明期 住宅の構造部分のリフォームや機能部分のリフォームが中心

開花期 設備関連やインテリア関連がリフォームの中心

拡大期 営繕型、請負型が大半の中、プランニングやインテリアを得意とした
「提案型リフォーム」が神戸で話題

定着期 住宅リフォームへの参入が増加、一方撤退も増加し、いわゆる戦国時代
メニューチラシで反響を取るリフォーム会社が乱立
同時に悪徳リフォーム業者の増加も話題となる

二極化期

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